花粉症を和らげる正しいお風呂の活用法

効果的にお風呂を利用する

 

 

シャワーでは体を温めての血流改善やリラックス効果などはあまり見込めません。やはりお風呂がお勧めなのです。お風呂なら鼻づまりのみならず、他の症状も緩和してくれる可能性があります。

 

 

眼科での処置で、昔から蒸しタオルや器具で眼を温める「温罨法」(おんあんぽう)という方法があります。最近でも、顔面へのネブライザー(薬品を含んだ湯気をあてる治療法)が花粉症の症状となる涙目、眼のかゆみを改善するという研究報告があります。お風呂に入って湯気を顔に当てれば、目や顔の症状が改善するというのももっともなわけです。

 

 

そしてストレス解消です。ストレスの解消は花粉症改善には欠かせないのです。そもそも花粉症が悪化するのは疲れやストレスも大きな原因になっているのです。アレルギーは疲労やストレスで悪化するのです。お風呂の温熱作用と浮力作用は、疲労回復効果やストレス軽減効果が期待できます。上手く時間をつくってシャワーだけではなく、湯船にしっかり浸かって疲労やストレスを取りましょう。

 

 

「浮力」はお風呂独特の効果です。お風呂に浸かると、体重が約9分の1になります。体重を支えている筋肉や関節もその役割から開放されて、負担を軽減するので、心もゆったり開放してゆくのです。

 

 

更に、内臓の働きを助けて、自律神経をコントロールする効果もあります。腎臓の働きも改善され、利尿作用がはたらきます。正しく入浴すれば、ヒートショックプロテイン(HSP)が生成されることで細胞も活性化し、免疫力自体のアップも期待できます。

 

 

花粉症対策のお風呂にはポイントがあります。それは熱い湯(42℃以上)に浸からないことです。熱い湯の場合はかゆみの原因物質(ヒスタミン)ができてしまうので、逆に花粉症が悪化する危険性があります。理想的なのは38~40℃のぬるい湯に15分程度浸かることです。