花粉症を和らげる正しいお風呂の活用法

ストレス解消で花粉症を改善

 

 

花粉症からくる鼻づまりなどは、鼻の粘膜の充血が原因です。さて、いよいよお風呂の登場です。

 

 

お風呂に入ることで血流が改善され、更に温かい湯気を吸い込むので、嫌な花粉症の鼻づまりもスッと解消します。湯気を吸い込むことで適度な湿り気を気道に与え、繊毛運動を正常化して気管の異物も排出させるのを促進します。

 

 

「湯気の吸入」というのは日本ではあまり馴染みがない治療法かもしれませんが、ドイツやフランスなどヨーロッパでは非常によく利用されている温泉療法の一種となっています。ただし、効果はやや一時的となります。

 

 

ちなみに温泉療法というのは温泉に入浴、飲用、吸入することの総合で、これで体調を調え、傷、疾病なども治療するためのちゃんと医学的見解に基づいた医療法です。実際、温泉療法医・温泉療法専門医の認定を日本温泉気候物理医学会が行っているのです。

 

 

温泉療法では、「療養、湯治、保養」が3本柱です。もともと温泉による入浴は自律神経を正常化させる作用があります。自律神経は交感神経(人を興奮、昂揚させる)と、副交感神経(人を鎮静させる)があって、温泉が後者に強く働きかけるのです。

 

 

温泉に浸かると筋肉などが弛緩して、いわゆるリラックス効果を与えます。もちろん血行も促進されるので、脳への負担を軽減します。それに温泉地に出向いて、自然に触れることでも、社会的なストレスなどから解放され、心理的な作用も大きくなります。

 

 

ただ、いつも温泉に行ける人などいませんから、その代わりに家のお風呂を活用するわけです。花粉を洗い流すだけの目的というならシャワーでも構わないのですが、お湯に浸かった方が、先ほどの温泉効果に近いものが得られます。